今日1月2日に東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県が政府に対して緊急事態宣言を要請するなど、コロナ禍の影響による「stay(at)home」の流れが止まる様子が見えない。そんな中、スーパー各社を始めとして自宅で楽しめるモノを販売している業種業態の売り上げが好調だ。いわゆる「宅飲み」需要もその一環と言えるだろう。
ハルビン旅行で初めて飲んだ哈爾浜啤酒
2017年に春秋航空が開設した成田-ハルビンの直行便。それまで東京からハルビンに行くには上海経由で行くのが一般的だったが、僅か約3時間半程度で現地に到着出来るとあり、開設記念のキャンペーンを利用して仲間たちと同年6月に現地へ渡航した。
ハルビンが属する黒竜江省は、餃子や羊肉料理が有名な土地だ。更には「旧満州国」が有った地区として我々日本人には知られている。
毎度毎度の海外渡航と同様に、今回の我々の旅の目的のひとつは現地での「食」。東京近郊で目にする事が多くなった「中国東北料理」、中でも本場の羊肉串焼きを堪能する事を大きな楽しみとしていた。その為に、事前にハルビン出身の友人に教えて貰った現地の有名な羊肉串焼きの店で何気無く注文したのが地元の「哈爾浜啤酒」だった。
我々日本人にとって最も有名な中国のビールと言えば「青島(チンタオ)ビール」である。国内の中華料理店に行って気まぐれに中国のビールを頼もうと思うと、店のメニューにあるのが青島ビールのみと言うのが大半だろう。そもそも論として、日本国内の量販店などの店舗で買える中国のビールは青島ビールしかないのだが、国土の広い中国では各地に多種多様なローカルビールが存在している。
中国に行く機会が多かった僕は土地土地のビールを飲む事を中国訪問の楽しみの一つにしていたものだ。ハルビンで行った羊肉串焼きの店で頼んだ哈爾浜啤酒は、そんな「いつもの習慣」だったに過ぎず、特に味に期待をして、と言う訳では無かった。
以前にポッドキャストで当時のハルビン、長春旅行の思い出を語っているので興味のある方は聞いて欲しい。
忘れ難い、哈爾浜啤酒の豊かな味わい
食事やアルコールは、何でも現地で地元のものを味うのが一番だ。地産地消、その土地土地の風土に合ったものなので美味いのは当然だ。しかし、この時に飲んだ「哈爾浜啤酒」の味わいはその範疇を遥かに超えて、国産を含めて、ひょっとしたらこれまで飲んだビールの中で最も美味い銘柄ではないか、と思わせてくれた。当然、独特のスパイス「クミン」を使った羊肉串焼きとの相性は有るのだろうが、幾らでも飲めると思わせる味で、その後も忘れる事が出来ない程の体験となった。
旅行中のハルビン市内で調べてみると、哈爾浜啤酒は1900年にロシア人が設立した中国最古のビール会社であり、青島ビールよりも歴史が古い事を知った。また、サッポロビールとアサヒビールの前身であった「大日本麦酒」と深い関係が有ったそうで、道理でその味が我々の口に合うはずだった。
「哈爾浜啤酒」を国内の直販サイトで買ってみた!
宅飲みの機会が多くなると、たまには違う銘柄を試したくなるものだ。twitterでそんな情報を探ってみると、「ハルビンビール日本」の公式twitterを発見した。
タイムラインを見ていると、なんと、日本国内でも「哈爾浜啤酒」が直販サイトで購入出来る事が分かり、早速注文する事に。
https://harbinbeer.official.ec/
値段は小瓶サイズ330mlx24本入りで¥6,980(税込み)、1本当たり約¥290なので輸入ビールと考えれば一般的な値段と言えよう。年末年始に飲むべく、早速注文してみると中一日で自宅まで届けてくれた。
やっぱり美味い!出来ればクミンを使った料理に合わせたい。
到着した荷物を見ると、ビール箱の上に小箱が付いてある。開けてみると、直販サイトらしくノベルティが添付されていた。この手の特典は意外と嬉しいものだ。
早速半日ほど冷蔵庫で冷やした後、スナック菓子をつまみに飲んでみたが、記憶に違わない味でとても満足した。
また試飲缶代わりに付いていた「小麦王」だが、これはハルビン現地の餃子店で飲んだ銘柄で、これも中々美味い。
サッポロビールの味が好きな人には間違いなく合う、そして色んな料理にも合う味なのだが、やはりクミンを使った料理と合わせて飲むのが一番美味く感じる。例えば、西川口の中華料理店街にたくさんある羊肉串焼きを出す店で是非扱って欲しいものだ。