中国VISAの取得をしてみた!

2024年1月21日から26日まで、約7年ぶりに中国大陸へ行って来た。(仕事です。)

それに先立ち、VISAの取得が大きな壁となった。

以前は、14日間以内であればVISAは不用だったのだが、コロナ渦以降規制が厳しくなり、ノーVISAでは無かった1990年代後半に上海出張を頻繁に繰り返していた時以来の、中国訪問用VISA取得となった。

約7年ぶりの大陸渡航を目指して

そもそも、2023年5月GW休暇明けの渡航を想定してVISAの取得を試みたのが4月上旬である。

当初は代理店に依頼する積りだったが、代理店側が相当に忙しくて上手く条件が合わず断念。

期間もリスケとし、秋口を狙って自分自身でのVISA取得を試みた。

9月、先ずは各種websiteを調べ、その手順を確認。

その上で、手続きを以下『中国ビザ申請サービスセンター』のサイトで進めてみた。

https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/

これがなかなかのクセモノで、進め方が分かりづらい。

この辺りは、国は違えど、公共機関のwebsiteは何れも使いにくいのがスタンダードなのだろう。

現在では、申請書を提出するのに来所予約が不要になったようだが、申請当時には予約が必要であり、これがなかなか大変だった。

https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/generalinformation/news/283459.shtml

当時は、概ね申し込み後7-10日で予約が取れたと記憶している。

さて、予約日に有明のセンターを訪れると入り口で先ずは警備員にその目的を問われる。

「訪問用のVISA申請書類の提出です」

と伝えると、持参した書類(予約した際に受け取ったメールをプリントアウトした紙が必要!)を見せる様に求められたので手渡すと、こちらが申請しようとした書類(VISA取得用)と、訪問予約表の「目的」が違うことを指摘された。

何でも、こちらが予約したのは「在日中国人」が、いわゆる身分証明書の要求や婚姻届けを提出するためのものであり、VISA申請用では無かった!

仕方なく、この日は一旦退散し再度予約してからセンターへ出向く事とした。(失敗一回目)

二度目のチャレンジ

二度目。

10月の国慶節休暇はセンターも休みで予約が取れない。

休暇明けで予約を取り、10月半ばに再訪。

今度は、「VISA取得」用の予約とした。

前回の関門、警備員チェックを無事通過。そのまま申請書受付の列に並ぶ。

周囲の会話を聞いていると、ほぼ中国語である。

申請者、センターの職員とも中国人がほとんどなのだろう。

どこか、センターの中の空気が懐かしい大陸の雰囲気である。笑

10分弱ほどで順番が来たので、書類を提出。

受付をしてくれた職員が書類を手にした数秒後「この写真はダメです。」と告げる。

意味が理解できずに「なぜですか?」と尋ねると「背景は白しか認められません」との説明。

センター内に有る証明写真撮影機を指し、「あそこで撮影して下さい」と言ったので、「では、直ぐに撮って来ます。」と返した。(実際に、その撮影機で撮った。)

この後、そのまま書類を提出出来ると思ったのだが、なんと、再度予約をした上での来所が必要と言われ思わず絶句した…

三度目

前回から約10日後に予約をして来所。今回こそ、申請書を受理して欲しいものだ。

例のごとく、警備員チェックをパスして申請書類提出の列に並ぶ。

この日もセンター内は混雑していて、やや殺気立った中国語が飛び交っている。

順番が来たので持参した書類を提出。職員からの反応を待つ。

職員「飛行機とホテルは決まっていますか?」 

カルロス「いえ、予定が立たないのにそんなの決められませんよ」 

職員「観光ビザでの申請は、飛行機とホテルの予約証明が必要です。」 

カルロス「いや、予定が立たないのに…」 

職員「私たちも、いつもそうしていますので」 

カルロス「Mビザ(商用ビザ)であれば必要ないのですか?」 

職員「必要無いですが、観光ですよね??」

ここで諦めて、この日も退散した。

そう、実は今回「観光ビザ」での入国を試みたのである。(Mビザに比べて取得しやすい、との有る人物の浅はかな言葉を信じてしまった。)

まさか、VISAも降りていないのに飛行機&ホテルのFIXが必要とは夢にも思わなかった。

Mビザに変更して、再度書類を作り来所予約をするしかない様だ…

四度目

今回は完璧なハズだ。Mビザ(=商用ビザ)であれば、飛行機&ホテルのFixは不要なのは確認済み。訪問先からも「招聘状」を英文で作成して貰い入手、持参している。写真も白背景のものをセンター内の撮影機で入手済みだ。

入り口の警備員のチェックを軽くパスして、申請書提出の窓口に並ぶ。周囲は、いつもの様に騒がしく中国語が飛び交っている。

手渡した書類を職員が注意深くチェックし、そして日本語で「問題有りません」と告げてくれた。

そして、「これから最終審査に回って貰います」と告げられ(要は、ここは「一次受付」に過ぎないのだ)、後方の待合を指し、「番号で呼ばれるまでお待ち下さい」と番号が掛かれた紙を手渡してくれた。

約30-40分の待ち時間後、銀行の呼び出しシステムと同じ様な感じで番号が点灯し、そ個に示されたブース番号へ向かう。

ここでは書類一式とパスポートを手渡し、職員の最終審査を待つ。

「お仕事ですか?」「はい、そうです」と言う程度のやり取りののち、「それでは受理をしますので、ここに掛かれた日程でこちらまでVISAを受け取りに来て下さい。その日中であれば、時間は何時でも構いません。」との言葉が聞けた。どうやら、ようやくVISA取得が出来そうである。

VISA受け取り

ようやくこの日にVISAを受け取れる。不便な有明まで、何度行ったことか…などと思いながら、センターへ行く準備をしていた朝、ふととても重要な事に気が付く。

パスポートが無い!!!!

間違いなく、VISA受け取りの際に必要なはずで、何なら翌週の月曜日(この日は週末金曜日だった)にはベトナムへ行かなくてはならないので、紛失していたとしたら大問題である!

ともあれ、センターに行かなくてはならないので先ずは時間通りに外出、行きの道中で対策を考える事とした。

鞄の中などを再度チェックしても発見できず、そうなると考えられるのは

・前回、パスポートを持ちだしたのはVISA取得のため

・であれば、有明のセンターか、駅周辺で落とした可能性が高い

・ひょっとすると、センターか駅、或いは交番などに落とし物として届いているかも知れない(=であれば、連絡が有るはずだが、その時はそこまで考える余裕は無かった)

以上のことから、

・先ずは素知らぬ顔でVISA受け取り場所へ行き、パスポートの提出を求めれらた時に慌てて鞄の中を探す

・仮にパスポート提出の必要が無ければ、センターの職員にパスポートの落とし物が無かったか確認して、何も無ければ順番に交番、駅落とし物センターへと問い合わせる。(=その結果いかんでは、翌週予定のベトナムへは行けないが。)

と腹を決めて、国際展示場前駅からセンターへと向かった。

VISA受け取り場所にてしばし順番を待つ。周囲を見渡すと、束になったパスポートを抱えた代理人ばかり。これだけ面倒だから、やはり代理店(代理人)に手数料を払ってでもやって貰った方が良いよね。

さて、いよいよ呼び出され、窓口へ。パスポート提出を求められた時には万全の態勢でしらばっくれる準備をしていたが、一度後方を振り返り、軽やかにこちらへ向き直った職員が手にしていたのは俺の愛しのパスポートであった…

何の事は無い、VISA申請の際にパスポートを預けていたみたいで、良く考えればパスポートの中のページにVISAを貼り付けるわけだから当たり前と言えば当たり前。

前回の来所時に書類が無事受理されVISA取得日が決まった事が嬉しすぎて、そんな事はすっかりと記憶から消えていた様だ。

大安心して、帰りの電車に乗り込んだわけだが、ふと気が付いた事がひとつ。

これ、タイミングを間違えば予定している海外への出発が出来なくなる可能性が有る、と言う事。(=パスポートが手元にないので。)

VISA申請の際には、ぜひ余裕を持って手続きをする事を強くお勧めしたい。

投稿者: スタジオスモーキー カルロス

2013年12月から開始したポッドキャスト番組「スタジオスモーキー」のブログです。 音声では伝えきれないコンテンツを公開して行きます。

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