菅元首相主導での携帯料金値下げキャンペーンにより、いわゆる各キャリアが格安料金で回線を提供するサブブランドが登場して久しい。
Domoco = ahamo
au = povo
softbank = LINEMO
他にも、auの格安ブランドでUQモバイル、softbankの格安ブランドでYmobileなどが有り、MVNOと呼ばれる数多ある格安回線を含めると、その選択に悩む人も多いだろう。
しかし、仮に短期海外出張、もしくは短期海外滞在を年に数回行う必要がある人には自信を持って「ahamo」一択である!と言いたい。特に、中国大陸への短期出張が必要な人は他に検討すらも不要なほどであると言いたい。
SIMの差し替え不要、他手続き一切不要
海外に行くと、国内で使用していたSIMを現地のそれに差し替える必要が有る。そのため、現地の空港に着くと最初にやるべきことは現地SIMの購入とアクティベーションである。もしくは、準備の良い人は出発前にamazonなどで現地SIMを事前調達して現地到着前に機内でSIMの差し替え済ませてしまう人も居るだろう。
ところが、「ahamo」であれば、それらの手続きは一切不要だ。
海外約200か国で、国内で使っているSIMそのままで使用可能なのだ。
使用データ量も、月当たり国内で使う20GBの上限と合算されるので、その範囲であれば問題ない。
(海外での使用期間は14日以内。多くの国で、ノービザ滞在が許される期間と同じである)
もちろん、念のためにデータ使用量の多いモバイルデータによる現地からのライブ配信などは避けるべきなのは言うまでも無い。
ahamo契約後、これまで韓国、タイ、台湾、ベトナムで使用してみたが何の問題も無かった。そして、更に凄いのは中国本土でも国内に居るのと同じく各種のsocial mediaやgoogleのサービスが使用出来た事だった!
中国の「金盾=グレートファイアーウォール」
中国国内から、日本を始め、いわゆる西側諸国で使用されているfacebook, twitter/X, instagramなどのsocial mediaやLINEを始めとしたメッセージングアプリの多くは使用出来ない。
更には、各種googleのサービスも使用不可である。現在も、しっかりと中国が誇るセキュリティシステム、「金盾」によりしっかりとブロックされてしまう。
以前であれば、これを避けるためには香港発行のSIMを事前調達して中国国内で使用する必要が有った。もしくは、VPN経由での使用が必要だった。
だが、「ahamo」であれば、全く問題なく全てのアプリが中国国内で使用出来るのだ。
特に仕事でgoogleのサービスを使用しているために、これらが使用不可になるとメールすら使えず「詰んだ」状態になるので本当に助かった。
テザリングでPCに繋げても全く問題無い事も確認した。
注意点
注意すべきは、電話番号もそのまま使用出来るので、こちらが海外に居るとは知らずに電話を掛けられてしまう事だ。もちろん、着信してそのまま通話も可能なので掛かって来た電話には出るのだが、相手には想定外の海外電話料金が請求されるし、着信側のこちらにも受信料金が発生してしまう。
長電話好きからの着信は無視をする事をお勧めする。
「ahamo」を除くサービスで同様のものは「楽天モバイル」も有るので、海外に行く機会が多い人は両キャリアのどちらかを良く吟味して選択して欲しいが、個人的には今のところ「ahamo」一択ではないかと思う次第である。