NPB復帰の藤川球児、「黒田化」なるか!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
Sponsored Link


kyuji
今季、約3シーズンぶりにNPB復帰を果たした藤川球児。
トミージョン手術後の回復も順調の様で、強力な阪神投手陣の中にあって見事開幕ローテーションの位置を掴んだ。
 

NPB復帰を果たした今季、そのポジションはブルペンではなくてスターター、実にプロ入後数年以来、13年ぶりの先発への配置転換となった。

先発への配置転換

藤川と言えば、言わずと知れたかつての阪神の絶対的守護神であり、かつ、球界きってのクローザー、あるいは、リリーバーであった。
 
昨年は、一時的に故郷である高知の独立リーグチーム、高知ファイティングドッグスへ途中入団し、先発に回り調整を続けていたものの、そこはやはりNPBと独立リーグのレベルの差もあり、NPBでの先発としての藤川の適正に疑問を持つ評論家が今現在でも珍しくない
 
中日との開幕シリーズ三戦目に登板した藤川、5回を投げて自責4としながらも打線の援護もあり辛くも負け投手を免れると言う結果。特に、回を重ねた時の球威の低下がやや気になった。
 
更には、バッテリーを組んだ若手の梅野のサインに首を振る場面が多く、色んな意味で自分自身の投球内容に過敏になっている様な感じを受けた。

改善されていた配球とリズム

迎えた登板二試合目。
 
4月3日のDeNA戦では、6回を被安打2失点自責とも0に抑え今季初勝利。先発としては、実に13年ぶりの勝利を挙げることに成功した。
 
昨季、MLBから広島に復帰した黒田と共に気になる存在の藤川、当然その登板試合は黒田同様に全て録画しているのだが、このDeNA戦では明らかに先発投手へとモデルチエンジを果たした姿をはっきりと感じ取ることが出来た。その投球内容は、どことなく広島・黒田のそれを彷彿させるのだ。
 
藤川の代名詞と言えば、その綺麗な回転を誇る伸びのあるストレート、かつては「火の玉」などと呼ばれた浮き上がってくるかの様な球界史上最高クラスのストレート(フォーシーム)だ。その握りは、人差し指と中指をぴったりとくっつけ、よりボールに回転を与える工夫をしている。
 
片やNPB復帰以来、黒田の武器は「動く直球」と言うべきツーシーム、カットボールであり、ストレート自体はほとんど投げない。数値で言えば数パーセント、それも2~3パーセントと言う実に低い値。
 
一般的に、俗に「汚い直球」と呼ばれるツーシームなどのいわゆる「動く直球=ムービングファーストボール」の投げ方と藤川の投じる綺麗なストレートのメカ二ズム、特に握りとフィニッシュが全く違うので、この両者を上手く投げ分けるのは困難だとされている。

明らかな変貌を遂げていた4月3日DeNA戦での投球内容

しかし、3日のDeNA戦で見せた藤川の投球は、相変わらずの綺麗なストレートに加え、随所にツーシームを、特に左打者に対して有効に使っており、勝負球のフォークボール(=スプリット)と共に大いに打者を困惑させることに成功し、ゴロの山を築いていたのが強く印象に残った。これは先に述べた様に、特に藤川のストレートを投げる際のボールの握りを考えるとかなり難しい事なのではないかと思う。
 
元々、藤川はその伸び上がる様なストレートを武器にフライアウトを多く取るタイプの投手であり、沈んだり小さく変化して打者のポイントをずらして打ち損じを誘いゴロを打たせる投球は苦手と感じていた。しかし、この日の藤川は序盤こそハマスタのマウンドに馴染めずに制球を乱したものの徐々に対応して行き、3回から6回まで全く危なげない投球内容を披露してくれたのだが、その中でも特に目を付いたのがストライクゾーンでどんどん勝負しにくる姿勢と若いカウントで投じるツーシームの比率の高さ、更にはゴロアウトの多さであった。
 
一般的に、抑えから先発への転向は難しいとされており、特に藤川はキャリアの大半を抑えとして過ごして来た上での先発転向。年齢的にもなかなか順応出来るかどうか厳しいと言う見方は妥当であろう。
 
しかし藤川同様に、かつてはブルペンを職場としながらも35歳で本格的な先発投手として見事なモデルチエンジを果たし、その後10年間、45歳で引退するまで活躍した投手が居る。下柳剛がその人だ。
ウィキペディアより引用 
下柳剛投手生涯成績
奇しくも同じ阪神、しかも本格的な先発転向年齢も同じ。偶然とは言え、また、右左の違いはあるとは言え、藤川にとっては心強い材料であろう。
 
元々藤川は抑え時代からその制球力には定評があり、NPB時代の通算四死球率は2.3程度と言う数字を残している。その意味では、より制球力が重視される先発に廻っても、その部分では困る事は無いだろう。

41歳の今季、開幕二戦目でNPB復帰後初、かつ、約9年ぶりの完封勝利を挙げた黒田。藤川も、この黒田の域に近づこうとしている様に思えてならない。
Sponsored Link
この記事を気に入っていただけたら各種SNSでシェアをお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

-更新情報はこちらに登録していただけると受け取れます-



follow us in feedly



Sponsored Link

年会費無料、海外旅行用にもおすすめ

コメントを残す

*